第66回平泉文化セミナーの開催について (R4.7.25 )

第66回平泉文化セミナーの開催について (R4.7.25 )

 

岩手大学平泉文化研究センターでは、東アジアにおける総合的「平泉学」の構築を図るための一環として、平泉文化セミナーや講演会等を定期的に開催しております。
 今回は、平泉文化セミナー第66回例会として下記により開催しますので、ご都合のつく方はご参加ください。参加費は無料です。

 

〈演題〉中国吉祥図案と陶磁器

 

〈講師〉山口博之氏
   (東北学院大学東北文化研究所客員)

 

〈要旨〉中国陶磁器で良く知られている器種である、荷葉蓋罐(酒会壺)と荷葉蓮台牌の成立と展開について、中国吉祥図案と陶磁器造形の関係から考察し、さらに日本の陶磁器生産への影響について触れる。吉祥(「因果得耦」など)の立体造形は、五代から北宋に白磁や青磁の荷葉蓋罐を生成し、ついに元青花荷葉蓋罐は複数の吉祥図案を同一器面に施す器物となった。ついで北宋に立体造形の派生形として、平面形である荷葉蓮台牌が成立した。
荷葉蓋罐と荷葉蓮台牌は東アジア世界へ拡散し受容された。これら中国吉祥図案に起源を持つ器物が、東アジアで受け容れられた背景には、中国との価値の共有化がその国の文化に重要な役割を果たしたことがある。

 

〈日時〉 令和4年7月25日(月) 17:00~18:30 *申込不要

 

〈場所〉 岩手大学総合教育研究棟(教育系)3階 E31講義室

 

〈問い合わせ〉
 〒020-8550 盛岡市上田三丁目18-33 岩手大学平泉文化研究センター事務局
 019-621-6529 ryukaiu@iwate-u.ac.jp

 

▼詳しくはこちらから

https://www.iwate-u.ac.jp/info/event/2022/07/004776.html